3年生教室横の掲示板に、「おめでとう」と書いた言葉の下にたくさんの桜の花びらが貼ってあります。よく見るとその花びら1枚1枚には、6年生一人ひとりの「好きな漢字と好きな理由」が書かれていました。全員分をじっくり見てみると、「絆」「夢」「楽」…などなど、それぞれの思いで選んだ漢字が並んでいました。
そんな中で、私が素敵だなと思ったのは、自分の名前の「一字」を書いている人がたくさんいたことです。
上の写真(右)には、「志 … こうしようと心に決めたことは、きちんと最後までやりとげたいからです。」と書いてありました。他にも「翔 … ぼくのお父さんお母さんが、大きく翔(はばた)けるようにとつけてくれた漢字なので、大切にしたい一文字です。」、「勇 … いろんなことに勇(いさ)ましく、勇気をもって進み続けたいからです。」などなど、自分の名前の漢字を書いている人がたくさんいました。
私は、学級担任をしていた頃、子どもたちに「自分の名前は自分の宝物だからいい加減に書くことは許さん!自分の名前は自分が一番きれいに書けんとあかん!」と言って、テストのたびに名前欄に書かれた名前を徹底的に赤ペンで添削していたことを思い出しました。
名前は一人ひとりの宝物です。名付けてもらった家族の思いや願いがこもっています。今回そんな家族の願いを分かったうえで、自分の生き方の「道標」にしている人が多かったことがなんだか嬉しかったです。
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