綿向生産森林組合
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第58回通常総代会 組合長挨拶(退任)      2006年5月21日


組合長 三田英男
組合長 三田英男
  本日は、大森議長さんの下で、提案いたしました案件、慎重にご審議賜りありがとうございました。
 本日の通常総代会もここに無事閉会することが出来心から感謝申し上げます。新役員の承認も頂ましたので、退任する役員を代表して、今日までのご好意に感謝申し上げ、一言御礼の御挨拶申し上げます。

 第7号議案の役員改選で、第16期の新役員11名の承認いただきましたが、第15期の現役員中、4名が退任することになりました。何れも、後任の4名の新役員として、フレッシュな若い年層の役員に今後の組合運営に大いに期待できる方々であります。安心して世代交代が出来たと信じ、喜んでおる次第でございます。新任役員に対し、皆様方の御支援をお願い申し上げます。

 この組合の特質は、組合の山林は、組合員自ら山林の作業従事を行なって、生産することを公にした「生産森林組合」であります。開会のご挨拶にも申し上げましたが、山林作業なくして、生産森林組合は、存在しません。

今日まで、木材価格がよき時代には、自らの作業を行なわずに、他人任せきりで、いわば、殿様経営的な組合運営を行なってきましたが、他の生産森林組合では見られない、特異な組合であることを、十分に、知る必要があります。生産森林組合の原点は、自ら森林生産を行なうことを原点としております。

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 今、綿向の山には、1000haの山林に500haのスギ、ヒノキの人工林を育林しておりますが、戦中、戦後の乱伐時期には、全山は裸同然となり、戦後の造林事業の推進で、特に綿向山の1合目〜3合目までには、緑豊かな立派な森林が育っており、先人達の努力の結晶であり、組合の大きな財産であります。

この財産を、果たしてどれだけの組合員が、自分たちの山と認識しているでしょうか。登山客の多くは、国有林かなと思っている人も現実にあります。林道の開発により、つい、足元の大事な財産を見落とすことがありがちですが、綿向山を登るときには、水木野の登山口から、一歩一歩登るよう心掛けて、登山道沿いの成長してきた、木々を観察しながら、登山を是非して頂きたいものです。

 第16期の新役員全員が、まず、組合の山々を十分に認識して、今後の森林運営を十分に論議を尽くし、更に、総代会にて、論議を深める努力が大前提と思います。必ず、その上に立って、取り組んでもらえる役員であり、3期目、2期目の再選された役員の責務ではないでしょうか。

事務所問題も、色々ご論議いただきましたが、全ての原点は、生産森林組合である以上、自分たちの山が、主人公であり、山の今後の運営方針が定まらない限り、山を忘れた論議では、前進なきものと同じであります。

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その為に、必要な時間は、決して惜しむべきでなく、時間を掛けて、対処すべきで、特に、一人前の木、森林に育てるには、半世紀、一世紀がワンスパンであり、長い気持ちで、取り組む姿勢が、今こそ大事であり、この組合ならば、その気になれば、実現可能であります。

森林税賦課を契機に、川下の理解も充分に得、森林育成に繋がる環境整備の協力などは得られるよう、組合員自らが認識する時期であります。

 総代の皆様方の、今日までの御支援、御厚情に心から感謝を申し上げ、名実ともに生産森林組合として益々の健全運営を築かれんことを祈念し、退任役員の御挨拶もかね、閉会の御挨拶と致します。

 有難うございました。

<組合長開会挨拶>


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