綿向生産森林組合
トップページへ最新情報綿向生森を知るその他関連リンクサイトマップ
トップページ >> 綿向生森を知る! >> 組合の獣害防護柵
獣害防護柵の設置
 組合の山でも平成8年くらいから皆伐後の新植地を中心に、シカ、カモシカによる若年苗木(ヒノキ、スギ)の食害を大きく受け、苗木がほとんど成長しない箇所がでてきました。そして、当組合は、平成9年度から日野町による特別天然記念物(カモシカ)食害対策事業により、事業費の6分の1の負担金で防護柵を設置するようになりました。 少し拡大
平成9年、h=1.4m
 当時の防護柵はというと、材質は金網で、高さ1.4mでした。しかし、高さ1.4mでは低く、設置したほとんどの箇所でシカ、またはカモシカに入られ、再び食害を受けました。その後、設計を変更して頂き、現在の高さ1.8m(網目10p)のステンレス入りネットになりました。それ以降、防護柵の上を飛び越えてシカ、カモシカが防護柵内に侵入することは無くなったので、安心していました。 少し拡大
平成11年〜、h=1.8m
 しかし、その安心もつかの間で、シカ、カモシカがいないのをいいことに、ウサギが苗木を食害し始めました。ご存知かもしれませんが、ウサギシカカモシカよりもたちが悪く、1回の食害で苗木の葉は殆ど無くなってしまいます。このことにより、シカ、カモシカに引き続き、ウサギの食害対策をしなければならなくなりました。ウサギの食害に対しては補助事業がないため、自費により防護柵の下に約1.0m幅で網目4pの金網を後付しました。また現在では、自己負担により網目の細かい(4〜5p)ステンレス入りネットを設置するようにしています。 少し拡大
ウサギ対策金網

 以上の経験から、設計通りの防護柵では食害を完全には防げないということを認識し、常に新しい方法を取り入れ、シカ、カモシカ、ウサギの食害防止に対応する防護柵を設置しています。

柵の維持管理の問題
 設置を丁寧に行うことも大切ですが、維持管理はもっと大切です。人が食べるために仕事をするように、動物は食べるために山をうろうろしています。柵の周りを歩き回り、地際の少しの隙間や、柵の低い箇所を見つけて中に侵入しようとしています。
 最も防護柵の管理が必要とされるのは、強風、積雪で損傷を受けた後です。悪天候日の後は見回りを行い、壊れたところはその都度補修を行っています。動物と同じように、毎日柵の周りを見回って点検することができれば良いのですが、、、
 また、維持管理に対しても、何らかの補助事業があれば、獣害はもっと減らせるのではないでしょうか。
 防護柵が受けた損傷状況を3件紹介します。順番にクリックして下さい。


<風雪で損傷><イノシシで損傷><倒木損傷>


←トップへ戻る ↑ページの上へ↑

トップページ最新情報綿向生森を知るその他関連リンクサイトマップ