綿向生産森林組合
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第63回通常総代会 組合長挨拶(開会)      2010年5月30日


組合長 成橋豊司
組合長 成橋豊司
 皆さんこんにちは。
 綿向山も、緑豊かな美しい山に変わってまいりました。皆様方には、日曜日の何かとお忙しい中、第63回通常総代会にご出席を賜りまして、心から厚く御礼申し上げます。
 ご来賓の方々には、公私何かとご多用の中、ご臨席を賜りまして、誠に有り難うございます。
 日頃は、当組合運営に格段のご指導、ご支援を頂き、高席からではございますが、心から御礼申し上げます。総代の皆様方には、日頃より組合員との連絡機関として、色々とご尽力賜っておりますことに、厚く御礼申し上げます。

 さて、綿向生産森林組合発足以来、46年が経過致しました。林業を取り巻く情勢は、依然として大変厳しい中にあります。過去の良き時代の林業から、低迷する木材状況へと変化しつつあります。住宅サイズの変化などに伴い、木材価格は10年前に比べ約半額にまで下がってしまっております。組合の経営にとって、大変大きな影響があり、苦慮しているところです。
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 人々の生活が山からかけ離れたというのもひとつの理由です。また、林業の採算制の悪化もあり、森林の持つ多面的機能が十分に発揮されなくなってきております。森林を、健全な姿で次の世代に引き継ぐ為にも、環境を重視し間伐などの森林整備を欠かすことはできません。
 お手元に配布しておりますように、滋賀県が数年前から取り組んでおられます「琵琶湖森林づくりパートナー協定」ですが、各企業に呼びかけておられるところです。この協定を結ぶことによりまして、企業より支援を頂き、森林整備を進め、環境意識の高揚を目指すというものです。今、この組合にも声を掛けて頂いております企業の方があり、今後、明るい話題になるのではないかと思います。
 組合の未来の方向性を見極めながら、堅実な運営に取り組んで行かねばなりません。経営基盤と森を守り、長期的視野に立って、安定した運営が不可欠だと思っております。木材は再生可能な資源です。大切に育てていくことが重要ではないかと考えます。
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 さて、平成21年度も様々な事業に取り組んでまいりました。小学生を対象とした「山の子事業」では23名の参加があり、総代による「山林巡視」には79名の総代の皆さまに参加を頂きました。「菌山入札」にはマツ枯れ被害に伴い、低調な販売結果となりました。「氏郷まつり」の出店では、杭やホダ木など販売し、ご好評を頂いております。

 業務の内容としまして、治山事業など公的補助事業に精力的に取り組んでまいりました。従業員の努力の甲斐あって、欠損金を出すことなく、決算を迎えることができました。また、先人の英知・努力によって成り立っております「中部電力」「近江ヒルズゴルフ倶楽部」他、各賃貸料の収入については、安定した収入となっており、組合の大きな収入源となっております。

 中部電力の契約については、減額の要求がありましたが、ねばり強く交渉した結果、22年から26年までの5年間は現状補償での契約を結ぶことができましたが、27年以降については、山林評価の下落もあり、多少なりとも減額に同意せざるを得ない状況となりました。また、木材価格の下落、松枯れ被害の拡大に伴い、保安林の損失補償の減額が強いられました。大幅な減額に頭を痛めているところです。大変厳しい状況の下、経費節減に努力し、出費を抑えた経営を心がけてまいりたいと考えております。
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 色々な諸問題について、皆さま方にご理解を頂きながら、組合を守り抜く為に、また次の世代に引き継ぐ為にも、自然環境を守り育てながら、組合の健全な運営に努めてまいりたいと考えております。皆さま方のご指導とご協力の程、宜しくお願い申し上げ、開会のご挨拶とさせて頂きます。有り難うございます。


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