綿向生産森林組合
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第62回通常総代会 組合長挨拶(開会)      2009年5月31日


組合長 成橋豊司
組合長 成橋豊司
 皆さんこんにちは。
 綿向山も、緑豊かな美しい山に変わりつつあります。
 本日は、第62回通常総代会を開催するにあたり、ひと言ご挨拶をさせて頂きます。皆様方には、日曜日のお忙しい時間帯にたくさんの方々にお越し頂き、厚く御礼申し上げます。ご来賓の方々には、公私何かとご多用の中、ご臨席を賜りまして、
誠に有り難うございます。日頃は、当組合運営に格段のご指導、ご支援を頂き、高席からではございますが、心から御礼申し上げます。総代の皆様方には、日頃より組合員とのパイプ役として、色々とご指導・ご協力を頂き、重ねて御礼申し上げます。総代第11期の皆さまには、初めての通常総代会でございます。どうか宜しくお願い申し上げます。

 さて、林業を取り巻く情勢は、依然として大変厳しい中にあります。過去の良き時代の林業から、低迷する木材状況へと変化しつつあります。木材価格の低迷の他、住宅構造の変化などに伴い、どこの組合も経営して行く上で、大きな悩みを抱えております。当組合も2月の時点では、決算において欠損金が出るのではとの心配もありましたが、従業員の努力により、3月には僅かではありますが剰余金が出る決算となりました。しかしながら、今後の経営においては心配する部分もあり、役員報酬の見直しや職員の給与減額において、4月より進めております。
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 さて、本年度の事業経過について5点程ご報告申し上げます。
 先ず1点目として、立木販売についてです。計画にはございましたが、3年連続して販売を見送っております。木材価格の暴落に伴い、販売を中止した訳ですが、その3年間、山の木々は生長をしているものと思われます。21年度においては、組合の運営方針に伴い、立木販売を実施し、未来の為に植林を行うと共に、森を育てて参りたいと考えております。立木販売を取りやめました分については、間伐材など素材販売に力を入れて参りましたが、価格の低迷により、思うような金額での販売ができなかったというのが現実です。

 2点目。補助事業である間伐作業に努力して参りました。また、搬出により間伐材の販売にも力を入れましたが、只今申し上げましたように、良い結果には至りませんでした。保育間伐・枝打ちという森林整備の基本を忠実に、森には日差しを入れ、優れた立木を育成することにより、20〜30年後の次の世代に引き継いで行かねばなりません。県土の1/6は琵琶湖が占めています。近畿 1,400万人の重要な水資源となる琵琶湖へ注ぐ河川の上流には、総て森林があります。その森林は県の1/2にもなり、間伐など森林整備を行う事により、水資源の確保や、地球温暖化の防止など、森林の多用な役割を発揮している処です。今、世界規模で木材の需要が高まりつつあります。環境問題や資源確保の為に、輸出の制限などにより外国産の木材が日本に入り難くなっております。木材は循環する資源として、必ず見直される時代が来るのではないかと確信しております。
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 3点目、賃貸収入の件です。中部電力との契約が、来年3月で更改となります。数回に亘り、減額案を持って交渉に来られておりますが、後5年間(1期)は現状での契約額でお願いしたいと、中電側へ打診しております。また、近江ヒルズゴルフ倶楽部の他、様々な賃貸契約を交わしておりますが、 総て安定した収入となっております。

 4点目として、菌山入札についてです。毎年9月11日には入札会を開催しておりますが、過去の販売結果を見てみますと、平成3年のバブル期には、 1,100万円あったものが、10年後の平成15年には 140万円まで下がっております。その後、松枯れ被害の拡大などにより、20年度は45万円まで下落してしまいました。組合の収入面において、大きな打撃を受けた訳です。今後どうなって行くのか、非常に心配です。

 5点目ですが、山の子事業の実施についてです。本年度も開催を予定しておりますが、親子で参加して頂き、森林について少しでも理解をして頂ければ、また関心を持って頂ければ、未来の森林の活性化に繋がるのではと期待をしている処です。総代の皆さま方のご家庭においても、子どもさんやお孫さんが居られましたら、是非ご協力を頂き、ご参加願いたいと思います。
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 さて、これからの組合運営について、将来の展望として、この不景気な時代にどのように行っていけば良いか、大変苦慮している処ですが、先ず森林整備を進める上で、機械化して行く前段として、路網の整備が必要だと考えます。低コストの作業路を開設する事により、立木などの搬出が容易になり、木材の販売単価を上げることにも繋がります。立木がたくさんあっても搬出できない所が何ヶ所もあります。先人の努力により、植林された蔵王・音羽地先にも、50年〜55年生の山がたくさんあります。この地先に作業路を開設する事により、搬出も可能となり、販売ができる訳です。森林整備を進めながら、素材売上に繋げる事ができ、今後の組合運営に最も必要な事ではないかと考え、計画を進めている処です。100年に一度の経済危機とも言われる時代に、山を守って行きたい、林業を諦めないという思いの中で、未来の明日の為に安定した運営に取り組んで行かねばならないと考えております。今後とも、皆さま方のご指導とご協力の程、宜しくお願い申し上げます。
 後になりましたが、今年は、役員任期の満了に伴い、改選の年となりました。総代の皆さまには、推薦会議において、理事・監事のご選出を頂くなど、大変ご苦労を賜り、誠に有り難うございました。本日の議案にもございますが、ご承認を賜りますよう宜しくお願い申し上げ、開会のご挨拶とさせて頂きます。本日はご苦労様でございます。


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