■読書ノート■

更新頻度:随時

読書も長いこと続いている趣味です。「お気に入り」には入らないけれど、紹介してみたいものや
こんなの読んでみました情報(カミングアウト?)なんかを気が向いたら。


2020.08.02 「感染地図 歴史を変えた未知の病原体」(スティーヴン・ジョンソン、河出文庫)
        新型コロナウイルスの影響でカミュ「ペスト」が読まれてるらしいが、ひねくれてるので自分はこちらを。既成概念や迷信にとらわれず
        科学的に分析する姿勢は見習いたいものです。時折脱線?する話も生物学やら都市開発やらで知的刺激があります。

2020.06.07 「クラシック音楽の歴史」(中川右介、角川ソフィア文庫)
        文学は紀元前のものが残ってるけど、あれ?音楽ってクラシック以前て存在するの?とふと最近考えてそんな時に出会った本。
        自分の疑問とはまた違った話でしたが(序盤に少し触れてた)。楽譜と録音機器とネット配信、改めて音楽にとって革命だったなと。

2020.04.26 「捕食者なき世界」(ウィリアム・ソウルゼンバーグ、文春文庫)
        日本でいえばやはりシカやイノシシの食害でしょうか。オオカミがいなくなったいま、犬を野犬化させるとか?でも人様に被害が
        出たらやっぱり駆除するんだろうし・・・死の危険とまでは勘弁してほしいがある程度の緊張は生態系に必要ということなのですな。

2020.02.10 「[少女庭国]」(矢部嵩、ハヤカワ文庫)
        ハヤカワの百合SF。・・・とありますが、SFではあるが百合ではなく。なかなかグロいので人を選びそうですが、実際のところ
        現実世界もこの世界より少し物の種類が多いだけでやってることは一緒なのかもと思ったり。

2018.08.22 「腸科学 健康・長生き・ダイエットのための食事法」(ジャスティン&エリカ・ソネンバーグ、ハヤカワ文庫)
        腸内細菌は人の生命活動の一部を担っている、という実態。いつの日かそれすらヒトDNAに組み込んでしまう時代がくるかもですが
        我々世代では仲良く共生していくしかないでしょう。といいつつ先日抗生物質投与してしまった(日記'18.08.14参照)・・・ヨーグルト食おう。

2018.04.18 「カレーライスと日本人」(森枝卓士、講談社学術文庫)
        日本人は月に3回カレーを食べてるそう。まあ自分も金曜カレーよくやるし。そして日本のカレーってインド直ではなかったという
        驚き。日本人は受け入れた後、アレンジする民族だからここまで定着したのでしょうか。軽い文体で書かれていて(軽すぎる?)
        まさに一般向け教養本。

2017.10.15 「植物はそこまで知っている 感覚に満ちた世界に生きる植物たち」(ダニエル・チャモヴィッツ、河出文庫)
        動物の能力とかはよく耳にするので知ってる方だと思うのですが、植物はそれほどではなかったのであらたな知識を得られました。
        つい擬人化しがちだけど動物とは違う観点で見たり聞いたりしてるわけで。植物も生命だと改めて考える1冊。

2017.05.23 「マリア様がみてる 特別でないただの一日」(今野緒雪、コバルト文庫)
        去年から始めているシリーズ読み返しも半分を終了。自分はかつて今巻で出てくる「とりかえばや物語」をなんちゃってマンガ化
        しちゃいましたが、今読むとその話はそんなに重きを置いていない感じ。可南子・瞳子の動向の方が大きいような。内容知らないし
        読んでみるかと手に取った「とりかえばや物語」(講談社学術文庫、全4冊)がちゃんと面白かった証です。

2017.01.16 「音楽嗜好症 脳神経科医と音楽に憑かれた人々」(オリヴァー・サックス、ハヤカワ文庫)
        音楽やリズムに対する知識や記憶は数字や行動などの一般的な内容のそれとは異なるところに格納されているようで。
        一般人が聞かないジャンルの音楽を好む自分も何かあるのかもしれません。そしてそういう音楽を創る奴らもなんかおかしい
        のかも(褒め言葉)。

2016.11.14 「あまいゆびさき」(宮木あや子、ハヤカワ文庫)
        フィクションかのごとく(フィクションですが)頻繁に出会える二人、もうこれは運命と思うしかないでしょう。同時期に読んでいる
        マリみてとは真逆な境遇の二人が織りなす百合。終盤までは自分のイメージ通りに進んでいい感じ。クライマックスは伏線も消化
        しつつ、完結へ。

2016.10.11 「くまのプーさん」(A・A・ミルン、竹書房文庫)
        足の構造がぬいぐるみみたいだな・・・と思ってたら本当にぬいぐるみ設定だったんですね。(初読み) まれにみるボケキャラ
        ばっかり、ツッコミ不在のお話。

2016.09.11 「マリア様がみてる」(今野緒雪、コバルト文庫)
        前回読んだのは2005年。10年超えてるか・・・(巻数多いからな)いまだに机のすぐ手の届くところに平積みしており、久しぶりに
        シリーズ読み返すことに。無印って全体的におしとやかさがあって、全体を知る今となっては、こんな感じだったっけ?な気分。
        ロザリオをめぐって二転三転するところは技巧的にも心意気的にも好きです。

2016.08.30 「錯覚の科学」(クリストファー・チャブリス、ダニエル・シモンズ、文春文庫)
        探し物が見つからないと思ったらこんな意外な所に!というのも、注意して置いていないために覚えていないというわけですな。
        見たもの全てをいちいち覚えてたら生物はパンクしてしまうため取捨選択をする、忘れるという進化。

2016.06.19 「まだらの紐 ドイル傑作集1」(コナン・ドイル、創元推理文庫)
        1年ほどAmazonでの値下がりを待ってようやく購入(笑)。ホームズ物をやめたがっていたというのは聞いていたが直接の談話で
        知ったのはこれが初。劣化を防ぎたいとか他の作品にも目を留めてほしいとか、理由はエンターテナーとしてのものですな。とはいえ
        この後も続けることになるのは周知の事実。良作多いしやはりプロです。

2016.05.24 「パース!2 マンガでわかるもっとディープな遠近法」(デヴィッド・チェルシー、マール社)
        お気に入りに挙げているやつの第2弾。出てたんですね・・・とはいえ、こちらはタイトル通り、さらに発展させたというかマニアックと
        いうかのレベルをやっているので、興味ある人はどうぞレベル。太陽光とライトでの影の描き分けとかは役立つ・・・かも。

2016.03.22 「ニセ科学を10倍楽しむ本」(山本弘、ちくま文庫)
         「有害食品」については世間の噂レベルでしか知識がなかったので避けてました。ビスフェノールAとかアセスルファムKとか。
         その他については基本知っているつもりでしたが・・・アポロ計画って月に数回行ってたんか。勉強不足。

2016.01.18 「ゼロからトースターを作ってみた結果」(トーマス・トウェイツ、新潮文庫)
         軽い文です・・・ブログから始まっているからこんな訳でもいいのかな。AC電源を利用した機器にした時点でゼロから作ることは
         一人の人間ではもはや出来ないのかも。つーか500円のトースターって安いな・・・パン食メインの国だからでしょうか?

2015.12.14 「シャーロック・ホームズの叡智」(コナン・ドイル、新潮文庫)
         新潮文庫でのシリーズ完結編です。ホームズシリーズとそれ以外を交互に読むスタイルでようやく読了。短編集のボリューム都合で
         割愛された話をまとめたものであり、原作にこのタイトルはありません。毎回原作通りの順番に読みたいと思いつつ出来てません。

2015.10.18 「ネコを長生きさせる50の秘訣」(加藤由子、サイエンス・アイ新書)
         科学的な視点とか謳っているが、科学にはほど遠い内容でした。ペットを飼うための心構えとか覚悟とか精神論が主でした。
         まあそっちの方が飼いだしたら大事なことなんですが。「室内飼いでも幸せ」は目からウロコでした。こちとらこれまで3匹、すべて
         準室内飼い(ほぼ外)ですわ。ところで現在、私ネコ飼っていません・・・

2015.09.01 「かもめのジョナサン 完成版」(リチャード・バック、新潮文庫)
         お気に入りに挙げてる作品。40年ぶりに「最終章」を追加したバージョンでしたが、これを入れることで寓話・ファンタジーが
         日常的なしがらみに落ちてしまっていて、自分としては無い状態の方がいいな、と。まあ年月とか気分とかで変わる可能性は
         あると思われるので、人によっても印象は違うと思われ。

2015.07.21 「緋色の研究」(コナン・ドイル、新潮文庫)
         6年ぶりにシリーズ読み返そうかなと。この本では6度目(ポプラ社の子供向けを入れると+α)。前回あたりから短編よりも
         長編の方が魅力的に感じるようになっています。物語性とか細かい描写とか伏線とか、そういうところにまで目が届くようになったので。
         つーか今更ですが「リウシ」って「ルーシー」だよね…

2015.06.03 「デレック・ディングル カードマジック」(リチャード・カウフマン、東京堂出版)
         絵による解説が少なく、初心者お断り感がありますが、結構な種類の内容を収録していてボリュームもあるので仕方ないのかも。
         名作「コレクター」(ばらばらに入れた3枚のカードを4枚のエースで挟み取る)を生み出した人として認識。別案・別法など
         いろいろ派生しているとは思いますが、自分はいまのところオリジナルで実演。

2015.04.27 「のうりん10」(白鳥士郎、GA文庫)
         最近出るペースが遅くなって忘れ気味。しかしあいかわらずボケパートとシリアスパートの振れ幅が大きすぎ。
         農業をとりまく日本の現状の厳しさやからくりはこいつで仕入れています。なんとなくきりがいい巻数なので今回終わるように
         勘違いしていましたが、まだまだ補完出来てない話もあることだしまた楽しみにしときます。

2015.03.15 「かぜの科学 もっとも身近な病の生態」(ジェニファー・アッカーマン、ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
         ポリシーとして「マスクはしない」を強力に後押ししてくれました。「代替医療解剖(サイモン・シン、 新潮文庫)」とか
         「破壊する創造者 ウイルスがヒトを進化させた(フランク・ライアン、ハヤカワ・ノンフィクション文庫)」を以前に読んでいたので
         民間療法やらDNAへのウイルスの名残についても再インプット出来ました。

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