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第65回綿向生産森林組合通常総代会

組合長ご挨拶

組合長 成橋豊司

皆さんこんにちは。本日は大変爽やかな日となりました。皆様方には、ご多用の中、第65回通常総代会にご出席を賜りまして、厚く御礼申し上げます。ご来賓の方々には、公私何かとご多用の中、ご臨席を賜りまして、誠に有り難うございます。日頃は、当組合運営に格段のご指導、ご支援を頂き、高席からではございますが、心から御礼申し上げます。

また、今回の総代会ですが、第12期の総代の皆様には、初めてとなる総代会でございます。どうか宜しくお願い申し上げます。

さて、綿向生産森林組合発足以来、48年が経過致しました。林業の良き時代から、依然として低迷を続けている林業界ですが、木材の価格も高騰する事なく、組合の経営状態も厳しい状況となっております。そう言った中、先人のご努力によりまして、築いて来られた経営基盤により、安定した運営に取り組んでいる訳でございます。

一昨年、企業と「琵琶湖森林づくりパートナー協定」を結び、サントリーホールディングス様には、「天然水の森 近江」の事業により、間伐の遅れた山林を健全な山林にする為、作業路の開設に取り組んで頂いております。

急斜面の山に作業路が付く事により、間伐材を搬出する事ができ、また支障木と合わせて素材販売にも繋がります。この作業路の開設につきましては、今後の森林整備や経営面におきましても、大変重要性の高いものと思われます。

森林整備におきましては、地球温暖化の防止や森林保全による水資源の確保など、決して欠かす事のできないものです。生き物全ての共通基盤である森林です。日野川の源流である綿向山を管理している当組合でございます。山から川、そして琵琶湖にと注がれる水も、近畿の水瓶として 1,400万人の生命の源となり、環境を重視した森林整備を積極的に取り組んでいる処でございます。

さて、組合運営についてですが、4つの収入から成り立っております。先ず、木材や菌山など林産物の販売事業による事業収入。次に中部電力鉄塔敷地の補償金。3つ目は近江ヒルズゴルフ倶楽部や各電話会社の鉄塔などの賃貸料。 そして公的補助金の4つでございます。事業収入だけでは決して経営して行けない現状であり、事業外の収入により、経営が成り立っている訳です。

23年度事業としては、8月に「山の子事業」を開催し、9月には「菌山入札会」。10月には「氏郷まつり」で出店し、11月には積水樹脂の社員の皆様に、協定林内で保全活動としての植林作業をお世話になりました。また、総代の皆様方には山林巡視をお願いし、サントリーの取り組みについて、ご確認を頂きました。大変大勢の方にご参加を頂き、心から御礼申し上げます。

大変厳しい木材業界ではございますが、組合の未来の方向性を見極めながら、堅実な運営に取り組んでおります。

本年は役員の任期満了に伴う改選の年であります。総代の皆様には、新しい理事・監事をご選出頂き、有り難うございました。今後とも、宜しくお願い致します。

本日は誠に有り難うございます。

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