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竜王町の東部の雪野山。周辺は万葉の時代「蒲生野」と呼ばれたエリアです。
この地で額田王と大海人皇子が愛を語らった相聞歌は有名で、情感がたっぷりとあふれだしそう・・・
その他、国宝・重要文化財の宝庫「苗村神社」もあり、数々の歴史遺産や文化と出会えます。 |
| (ゆきのやま) |
| 雪野山ハイキングコース |
標高308.8mの里山。
2月中旬〜3月にかけて黄色の可憐な花が咲く「マンサク」が見られ、四季折々の風光が楽しめます。
(マンサクは高木で小さな花のため気をつけていないと通り過ぎてしまいます)
頂上からは湖東平野や琵琶湖が、さらに比叡・比良の連峰も眺望できます。 雪野山ハイキングコース |
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| 雪野山史跡広場 妹背の里 |
| (ゆきのやましせきひろば)(いもせのさと) |
| 雪野山の麓にあり、キャンプ・アスレチック等、アウトドアが楽しめます。雪野山一帯から出土した遺物等が展示されている資料館も。スポーツ・散策と四季おりおりに楽しめます。
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【妹背地名学】“妹背(いもせ)”という言葉から何が想像できるでしょうか。
「妹」は妻、「背」は夫を意味しますが、文字どおりの「夫婦」というよりは、なぜかもっと「きめこまやかで仲むつまじい男と女」というような表現をしている言葉です。 |
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| いにしえのロマン漂う蒲生野・妹背の里 |
| 万葉浪漫紀行 |
さて、蒲生郡一帯の肥沃な平野は総じて蒲生野と呼ばれ、古くから人々に親しまれ愛されてきました。
この蒲生野を舞台にした“妹背”の物語や歌が数多く伝わっています。
仲でも有名はのは額田王(ぬかたのおおきみ)と大海人皇子(おおあまのおうじ)との相聞歌ではないでしょうか。
あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る (額田王)
紫草の にほえる妹を 憎くあらば 人妻ゆえに われ恋ひめやも (大海人皇子)
これは六六八年五月五日、天智天皇ら一行が、蒲生野へ薬草狩りにでかけたとき、二人が酒宴の席で交わした歌です。
「あなたが人妻の私にそんなに袖を振って、野の番人はみとがめないでしょうか」という額田王に対して、「美しいあなたのことをもし憎かったならば、人妻なのにどうして私が恋しく思うものか」と皇子は返しています。
こんな歌を大勢の前で詠み合うなんて、ちょっと考えられないような気がしますが、古代の恋はおおらかだったのでしょう。
大人同士の親しみと愛の語らいは一同から喝采を浴びました。
この歌には、座興的にうたい交わしたらしい口調の中に、かつて心を通わせ合った男女の愛が感じられる気がします。だからこそこれほど長い間人々に謳われてきたのではないでしょうか。 |
| (りゅうおうじ)(ゆきのでら) |
| 龍王寺(雪野寺) |
| 奈良時代の初め・和銅3年(710年)に僧の行基によって「雪野寺」として開創され、平安時代に「龍王寺」と改められた天台宗のお寺です。毎年旧暦8月15日(中秋)に行われる喘息封じの加持祈祷は有名で、全国から大勢の人たちが訪れ賑わいます。 |
 へちま加持祈祷
龍王寺ホームページ
| 梵鐘 |
重要文化財(川守・龍王寺) |
(ぼんしょう)
上帯・下帯に文様の鋳出がなく、乳は五列四段で簡素につくり、懸垂装置の竜頭は二頭の竜首がたてがみを立てています。
銘記はありませんが、奈良時代に鋳造されたと推定されています。
また、小野時兼という侍と大蛇の姿になった美しい女性の“妹背”にまつわる悲しい説話が残っています。 |
| 大蛇の姿絵 |
(川守・龍王寺) |
雪野山の山麓にある龍王寺の梵鐘には、妹背にまつわる悲しい伝説が残っています。
小野時兼(おののときかね)という侍のもとへ、有る日、美しい女性が妻にしてくれと現れます。
二人はとても幸せに暮らしていましたが、その三年後「私は平木(八日市)の沢の主です。あなたに恋い焦がれてここまでやってきましたが、やはり帰らなくてはなりません。私に会いたければ百日後に平木の池に来て下さい」と言い、形見に玉手箱を渡して姿を消してしまいます。
時兼(ときかね)は寂しさに耐えかねて九十九日目に会いに行くと、妻は大きな蛇の姿になって現れました。彼が驚いて家に帰り、玉手箱を開けると、そこから大きな鐘が出てきました。時兼はこの鐘を龍王寺に寄進したということです。この鐘にまつわる歌は数多く、代表的なものとして
暮れにきと 告ぐるぞ待たで 降りはるる 雪野の寺の 入相いの鐘 和泉式部
鐘暗き 野寺の松の 木陰より 山ほととぎす 声ど落ちくる 柿本人麻呂
昨日観し 花のあたりに 夜はあけて 野寺の鐘の 声ぞ聞こゆる 藤原定家 |
また大江匡房(おおえのまさふさ)の歌で
「蒲生野の しめのの原の 女郎花 野寺に見するも いもが袖なり」
と、妻に対する思いを歌ったものもあります。
おだやかな気候と風土が息づく蒲生野は、人の心に愛を育んだり、呼び起こしたりする不思議な力を持っているのかもしれません。 |
このように、妹背なる言葉は、私たちが想像する以上に深遠であります。
妹背の里に、古代に生きた人々の深い愛情の交錯や生活を想起し、新しい時代の糧として、人間の美しさを求めたいものです。 |
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| (かわもりかんこうぶどうえん) |
| 川守観光ぶどう園 |
竜王インターから約10分と近く、妹背の里の隣にあります。
8月〜9月までの間、ぶどう狩りが楽しめます。 |
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| 森厳 至宝楼閣・苗村の社 |
| 苗村神社 |
| (なむらじんじゃ) |
延喜式神名帳に名を残す「長寸(なむら)神社」であると言われています。
荘厳な森と楼閣は、33余郷の総社にふさわしい風格と古代建築の技法に感動。
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(ろうもん)
三間一戸の入母屋造・茅葺で、室町時代の造営とされ、和洋を基本とした禅宗様を混在する雄大な楼門です。
| 西本殿 |
国宝(綾戸・苗村神社) |
(にしほんでん)
主神は那牟羅彦神と国狭槌尊です。三間社流造りで、一間の向拝を付し、屋根は檜皮葺です。
棟札の銘文によれば、徳治3年(1308年)とあり、鎌倉時代の建立と考えられます。 |
苗村祭 4月20日
節句祭 5月5日 |
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| 木造十二神将立像 |
重要文化財(川守・龍王寺) |
| (もくぞうじゅうにしんしょうりゅうぞう) |
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ご本尊の左右に六躯づつ安置され、像高約75cmの甲冑に身を固めた武将の姿で、頭上に十二支が乗せられています。
鎌倉時代に彫られた仏像です。 |